田中裕子さんは、日本のテレビドラマ史上最高の視聴率を誇ったNHK連続テレビ小説「おしん」で主演した国民的女優です。
純和風なルックスに天才的な演技力・・・華やかな顔立ちのタレントたちにはない独特の雰囲気が大人気でした。
このブログ記事では、田中裕子さんの若い頃の天才的エピソード、昔のドラマ・CM・歌番組の画像、女優デビューするまでの生い立ちを紹介します。
★田中裕子(たなか・ゆうこ) プロフィール
- 本名:澤田裕子(さわだ・ひろこ) ※旧姓:田中
- 生年月日:1955年(昭和30年)4月29日(2024年で69歳)
- 出身地:大阪府池田市
- 身長:160cm
- 血液型:B型
- 家族:沢田研二(夫)
田中裕子さんは高校卒業後、札幌にある藤女子短期大学に入学しますが中退し、明治大学文学部演劇学科に入学します。
その理由について、田中裕子さんは雑誌のインタビューで
明治で演劇専攻したといっても、演劇活動は全然してませんからね。だいいち大学に入ったんだって、好きな男の人が東京へ出て大学受けたから、私も大学行きたかったわけですよ。それだけですよ。(笑)
と語っています。
もともと演劇がしたいという気持ちがあったのではなく、好きな男性を追いかけて上京したのですね!
そして「明治の演劇なんて就職ない」という理由で、大学在学中に文学座研究生のオーディションを受けました。
「もし劇団に受かったら1年ぐらいやってみようかな」くらいの腰かけ気分で、しかも最初は女優志望ではなく、照明を学びたかったのだそうです。(※)
文学座の同期で、おしんでは夫婦役で共演した俳優・並樹史朗さんは
(僕は俳優座の夜間でしたが)「昼間に凄い女優がいる」って話は聞いてました。(中略)
そんな裕子さんが一度、夜間の俳優たちに演技を見せてくれる機会があったのですが、もう全然レベルが違ったのを覚えています。
田中裕子さんは、文学座で研究生を1年やり、NHK朝の連続テレビドラマ「マー姉ちゃん」のオーディションに合格しました。ヒロインの妹役という、いわば準主役!
ドラマに出演しながら、「こういう仕事って、お金もらえて、それで食べていけるんだったらいいなァ」と楽しくなってきたのだとか・・・
なので、女優になろうと思ったのは、NHK朝ドラで準主役を務めている最中だったのですね。才能ある人というのは、自覚せずに道を拓いてしまうのでしょうか・・・
※:2010年11月2日 読売新聞「褒章の田中裕子さん『演じること楽しみたい』」
そんな天性の女優・田中裕子さんの若い頃のドラマ・CM・歌番組出演画像を紹介します!
デビュー作のNHK朝ドラ「マー姉ちゃん」1979年/24歳
「サザエさん」原作者・長谷川町子の自伝的ドラマ。主人公役が熊谷真実さん(左)で、田中裕子さん(右)はその妹役です。
このかわいらしさで、田中裕子さんは一気にお茶の間の人気者になりました。
出世作のNHK朝ドラ「おしん」1983年/28歳
田中裕子さんは、橋田寿賀子脚本の「おしん」で、青春編から太平洋戦争編までを演じました。
田中裕子さんの出演回が、日本のテレビドラマ史上最高視聴率を記録し、田中さんは国民的女優としての地位を確かにしました。
「おしん」は時々NHK BSで再放送され、その度にSNSで感想が飛び交っています。
ママンに付き合って『おしん』観てるけど、田中裕子さんの透明感と演技力、可愛い声に魅了されとります。若い頃から凄い女優さんだったのね〜
今、BSプレミアムで『おしん』再放送してるのだけど田中裕子さんの色気がものすごくて、驚く…ナニコレ?って感じの色気にぞくっとする…
泣き笑い、照れ笑い、はにかみ笑い、敬い笑い。今放送しているドラマの最高主演女優は間違いなく田中裕子!全盛期の田中裕子を見られる幸せ! #おしんチャレンジ
田中裕子さんの演技力に賛辞が続々ですね!
タコハイのCMが大ブームに
田中裕子さんは1980年代にさまざまなCMに出演していました。
まず1982年のサントリー「樹氷」。
コピーライターの仲畑貴志さんが企画したCMで、田中裕子さんのセリフ「タコなのよ、タコ。タコが言うのよ。」が流行語に。
そして、着物姿の田中裕子さんに全国のオジサマたちノックダウン・・・
翌1983年には樹氷の酎ハイを「タコハイ」と命名し、引き続き田中裕子さんを起用。
タコのキャラクターと田中さんのCMで、「タコハイ」は大流行しました。
(ちなみに、田中さんが出演していた時期のタコハイのCMソングは、BOØWYがブレイクする前の布袋寅泰さんが手掛けたとか!)
また田中裕子さんは、サラサラのストレートヘアを生かし、花王のシャンプー「メリット」のテレビCMにも出演していました。
このCM、子どもの頃に見てました。懐かしい!
ジュリーのプロデュースで歌手活動も
田中裕子さんは、後に夫となる沢田研二さんのプロデュースで、1986~1989年の間に4枚のアルバムをリリースしています。
1987年4月、31歳のときには、「夜のヒットスタジオ」に複数回出演。
↑この日は、田中裕子さんの32歳の誕生日でした。
歌は決して上手ではないけれど、女優魂といいますか、歌の主人公になりきって歌っているのがすごいです。
特に「プリマドンナ」は表情が豊かで、見ていてドキドキしてしまいました。
これはジュリーも惚れるわ・・・
それではここで、田中裕子さんの生い立ちを追いかけてみたいと思います!
田中裕子さんは、 1955年(昭和30年)に大阪府池田市で生まれました。
名前の由来と家族構成
田中裕子さんの誕生日は4月29日。昭和天皇と同じ誕生日だったので、昭和天皇のお名前「裕仁(ひろひと)」から1文字をいただいて「裕子(ひろこ)」と名付けられました。
両親と弟の4人家族で、2歳年下の弟さんは、テレビドラマ「相棒」などにも出演されている俳優・田中隆三さんです。
学歴~中2で大阪から札幌へ転校
小学校は大阪府の池田市立石橋小学校。
中学校は池田市立石橋中学校に進学しますが、中学2年生のときにお父さんの転勤で札幌へ引っ越し、札幌市立向陵中学校に転校します。
高校は公立の北海道札幌西高等学校を卒業し、札幌市内にある藤女子短期大学に進学。
しかし前述したとおり、「好きな男性を追いかけて」中退して上京し、明治大学文学部演劇学科に入り直します。
大学在学中に文学座研究生のオーディションを受けて合格し、1979年(昭和54年)24歳のときに、NHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」でデビューしました。
2021年秋にNHKBSで「マー姉ちゃん」の再放送が始まり、SNS上では「田中裕子かわいい!」と大評判。ツイッターに寄せられている感想を紹介します。
日曜の朝のマー姉ちゃんの再放送が最近の一番の楽しみ。田中裕子ってすげー
田中裕子がとにかくうまい。
おしんの時もそうだったけど、田中裕子さんはセリフをトチりそうになっても上手く立て直してNG回避するんだよね。
BSでマー姉ちゃんて、長谷川町子さん姉妹の朝ドラ再放送していて、古いけど役者さんが上手くてテンポがよくて楽しい。長谷川町子さんの姉マリ子さんが熊谷真実、長谷川町子役は田中裕子。若い。日曜以外は7時15分には起きてしまう。
今回の朝ドラは今朝はじめて見たが、BSで再放送してるマー姉ちゃんは時々見てる。田中裕子がかわいいのと熊谷真美が今とそんなに変わって無いのが見どころ。確か母さん見てたなあ。
「マー姉ちゃん」6週目。推しの山口崇と河原崎長一郎が会話する喜び。マチ子いよいよ雑誌デビューでドラマはさらに面白くなってきた。そして駆け落ちしてしまうナウシカ。田河水泡役の愛川欽也よし。その妻の三田和代よし。田中裕子天才大天才。この時代の朝ドラは俳優陣の厚みが凄い。
田中裕子さんって、今再放送しているNHKのマー姉ちゃんがデビュー作なのか。いや、ぜんぜん上手いというか、変わってないというか、凄いな。朝ドラ女優、初々しいね。とはぜんぜん違う。
全然磯野家の美人レベル高過ぎやろ!!
デビュー当時の田中裕子さんのかわいさと演技力が、40年以上経っても、高く評価されていますね!
★田中裕子と沢田研二夫妻の現在、そして出会いから結婚までの歩みは…↓↓↓
この記事では、田中裕子さんの若い頃の天才的エピソード、昔のドラマ・CM・歌番組の画像、女優デビューするまでの生い立ちを紹介しました。
その後もドラマ・映画で活躍し、2010年(平成22年)には紫綬褒章を受章。
60代を過ぎても存在感を発揮し続けている田中裕子さん、これからもますます活躍していただきたいです!