「教授」の愛称で知られ、2023年3月に惜しまれつつ亡くなった音楽家・坂本龍一さん。
東京芸術大学在学中に最初の結婚をして女児をもうけました。
その後、矢野顕子さんとの間に女児=歌手の坂本美雨さんが生まれ、矢野さんと結婚。
さらに、マネージャーの空里香(そら・のりか)さんとの間に男児=映像作家の空音央(そら・ねお)さんが誕生し、坂本龍一さんと矢野顕子さんは離婚。
坂本龍一さんと空里香さんは入籍していませんが、長年、事実上の夫婦関係にありました。
このブログ記事では、坂本龍一さんと空里香さんのなれそめ、夫婦関係、2人の間の息子・空音央さんについてまとめます。
坂本龍一(さかもと・りゅういち) プロフィール
- 生年月日:1952年(昭和27年)1月17日
- 没年月日:2013年(令和5年)3月28日(享年71歳) 出身地:東京都中野区
- 血液型:B型
- 身長:171cm
- 本名:同じ
- 最終学歴:東京藝術大学大学院 音楽研究科 修士課程 作曲専攻 修了 修士(音楽)
- 配偶者:一般人(1974年頃-1982年)、矢野顕子(1982年-2006年)、空里香(未入籍)
空里香(そら・のりか) プロフィール
- 生年:1963年(昭和38年)※2024年現在61歳
- 学歴:東京都立北園高等学校(※)→多摩美術大学美術学部油絵学科 卒業
空里香さんは多摩美術大学在学中から、現代美術的アプローチでコンサートの舞台美術を手がけていました。
坂本龍一さんは1987年(昭和62年)、空里香さんをツアーコンサートの美術担当に抜擢します(※1)。当時、坂本さんは35歳、空さんは24歳でした。
翌1988年(昭和63年)4月、空さんは「Ryuichi Sakamoto Playing the Orchestra」のプロデュースを担当。
以降、坂本さんのアルバム・コンサートなどのプロデュースと、舞台美術のクリエイティブディレクターを務めてきました。
また坂本作品以外では、アート・リンゼイ、中谷美紀、坂本美雨などを手がけています(※2)。
- ※1:2022/6/17 NEWSポストセブン「がんステージIVの坂本龍一、パートナー女性との“覚悟の入籍”を決断か」
- ※2:5ちゃんねる(オペラ「LIFE a ryuichi sakamoto opera 1999」パンフレットより)
坂本龍一さんは当時、ミュージシャンの矢野顕子さんと結婚していました。
1990年(平成2年)坂本・矢野夫妻は、坂本さんの国際的音楽活動のため米ニューヨークに移住しました。
★天才ミュージシャン同士の元夫婦!矢野顕子と坂本龍一については↓↓↓
すると、空里香さんもニューヨークへ引っ越して、翌1991年(平成3年)に28歳で、坂本龍一さんとの間に男児をもうけます(※1)。
空さんは坂本さんとニューヨークで一緒に生活し、仕事でもアートディレクター、マネージャーとして共同作業を続けていきました。
1999年(平成11年)坂本龍一さんは、地球環境をテーマにしたプロジェクト・ユニット「CODE」を結成し、エコに関する出版やイベントを実施(※2)。
CODEのメンバーには、坂本さん、中島英樹さん(アートディレクター)、後藤繁雄さん(編集者)に加え、空里香さんの名前もクレジットされています。(CODEは2003年に解散)
坂本・矢野夫妻は2006年に離婚が成立しましたが、その後も坂本さんと空さんは入籍していません。
しかし2018年のニューヨークタイムスに、記者が坂本さんと空さんをNYの和食店「嘉日」で取材した様子が書かれており、その記事には「Norika Sora, Mr. Sakamoto’s wife and manager(坂本氏の妻でマネージャーの空里香)」と書かれています(※3)。
2人が長年、ニューヨークで事実上の夫婦として生活していたのは、確かなようです。
- ※1:2022/6/17 NEWSポストセブン「がんステージIVの坂本龍一、パートナー女性との“覚悟の入籍”を決断か」
- ※2:パルコギャラリー「code exhibition new village」
- ※3:2018/7/23 The New York Times “Annoyed by Restaurant Playlists, a Master Musician Made His Own”
2017年に、坂本さんの半生を記録したドキュメンタリー映画「Ryuichi Sakamoto: CODA」が公開されました。
この映画は、2012年から5年間にわたる密着取材の末に完成した作品。
クレジットには、坂本さんと空さんの息子である空音央(そら・ねお)さんの名が撮影スタッフとして記されています。
また空里香さんも、エグゼクティブ・プロデューサーとして名前が出ています。
この映画で「すべてをさらけ出した」と言う坂本龍一さんは(※)、インタビューで、息子の音央さんについて次のように述べました。
いつどんなシーンが訪れるかわからないですから、そういう意味では家族が撮影していたというのは、大きいでしょうね。彼もプロですから、ときには気配を消して僕を撮り続けた。他人だとああはならなかったかもしれません。
空音央さんは映像作家・翻訳家として活動しています。
2020年に公開された映画「アイヌモシリ」では、助監督を務めました。
坂本龍一さん・空里香さんファミリーの、ある意味共同作品ともいえる映画「Ryuichi Sakamoto: CODA」。レビューを、ネット上から集めてみました。
まずは全体的な感想から。
被災地、政治、苦悩と向き合いながら活動する姿に感銘を受けました。
映像とインタビュー、それぞれ聴き入ってしまう。被災地の風景はもちろん、日常の風景も、丁寧に、声高でなく収録されていたと思う。
良かった.ナレーションや過度な物語付けもなく、でも前半教授がある映画に言及してから「音像」みたいなものが前景に染み込んでくる
リベラルが嫌いでも、坂本龍一が嫌いでも、大島以降、ベルトリッチやイニャリトゥがオーダーし続ける坂本龍一の音楽は、広く聞き続けられるだろう。
そして、映像に映る楽器や流れる音楽、音楽制作の現場エピソードに反応する方々も。
途中、教授のスタジオに佇むProphet-5、Prophet-6、ユーロラック、プロツーの画面等々(注:シンセサイザーの種類)、マニア垂涎のシーンも。
途中『ラストエンペラー』の映像や音楽が流れて懐かしい!と思った。
2017年の『async』の制作風景が観れて嬉しい。
シェルタリングスカイで、ベルトリッチ監督に前奏書き直してほしいと言われ、無理と思ったけど、30分待ってくれと、本当に書き直してオーケストラに演奏させた話しはゾワゾワくる。
被災地で演奏される戦場のメリークリスマスには息を飲んだ。
それからこの映画は・・・どうやら「教授萌え映画」のようです❤
バランスボールに座って作業する教授の姿が可愛い
面白い音を発見したときの教授のピュアな顔可愛い!プロフェットを操る教授超クール!滅茶苦茶な要求にも無理矢理乗りきった映画音楽の話(ジェレミートーマス鬼畜すぎるわwww)最高に教授萌え映画だよあれ
復帰作となった『レヴェナント』制作時の苦悶の表情と比べての、新作『async』録音時のまるで新しい玩具や知識を与えられて使いたくって仕方ない子供の様な教授の姿から溢れるワクワク感が堪らなく可愛い❤️萌えます。
音楽に対する姿勢がよく分かり、かなり興味深く観られた。
音を”釣り”、こだわり、どう組み立てるか。思わず出来が良かった時の表情の無邪気さといったら…
一方、次のようなダメ出しもありました。
内容は良いが、カメラワークがダメダメで、見る気が失せた。手ブレやフォーカス合わせができないなら三脚を使ってやればいい。
ハンディカメラで撮ったシーンは臨場感がある一方、見にくいのかもしれません・・・
このブログ記事では、坂本龍一さんと空里香さんのなれそめ、夫婦関係、息子の空音央さんが撮影に参加した映画「Ryuichi Sakamoto: CODA」についてまとめました。
2014年に中咽頭がんを放射線治療した坂本龍一さんですが、2020年にステージⅣの直腸がんと、両肺への転移が見つかり、闘病の末2023年3月に亡くなられました。
亡くなる間際まで音楽活動・社会的活動を続けられた坂本龍一さん。家族でありマネージャーでもあった空里香さんの支えがあって、数多くの世界的功績を残されたのでしょう。
★坂本龍一の子どもの頃は?幼稚園・小学校時代のまとめはこちら↓↓↓
★坂本龍一の青春時代は?中学・高校・大学時代のまとめはこちら↓↓↓